クラウドコンピューティング利用で重要情報を低コストで安全に保管するシステムを提供
クラウドコンピューティングを利用して、重要情報を低コストで安全に保管するシステムの提供を開始
大日本印刷株式会社(以下:DNP)と株式会社デジタル・メディア総合研究所(以下:デジタル・メディア総研)とSCMマイクロシステムズ・ジャパン株式会社(以下:SCMマイクロシステムズ)は、クラウドコンピューティングを利用して、重要なデジタルデータを、低コストで安全に保管するサービスを本年12月より開始します。
なお、当サービスの本格的な展開に先駆け、本年9月14日より当サービスのトライアル利用の受付を開始します。
【背景】
重要な機密情報や個人情報などを取り扱う企業や自治体、各種団体は、それらの情報を安全に管理・保管し、滅失・毀損に備えることが義務付けられています。しかし、万全な情報セキュリティを確保するためには、インターネットデータセンターに代表されるセキュアなサーバー環境を自前で設置・運用する必要があり、そうした費用は大きな負担となっています。この状況を受けて、インターネットを介して必要なアプリケーションやサーバー資源が提供されるアマゾンなどのクラウドコンピューティングサービスに注目が集まっており、霞が関クラウドや自治体クラウド構想がもちあがっています。しかし、クラウド上のサーバー資源を活用したい場合、クラウドサービス提供企業の各種トラブルや情報漏えいリスクを、利用者自身が具体的に回避する方法がないことが問題視されており、クラウド上に重要なデータを保管する事例は多くありませんでした。
今回、DNPは、複数のクラウド先に重要なデータを分散保管することにより、クラウドを利用するリスクを低減し、安心して利用できる新たなクラウドコンピューティングサービスの仕組みを構築しました。
【サービスの概要】
当サービスは、DNPが開発したハイセキュリティなデータ保管システム「TranC’ertDNA(トランザートディエヌエー)」を利用しています。「TranC’ertDNA」は、デジタルデータを分割し、暗号化した上で、複数のサーバーに分散して保管するソフトウェアです。例えば、ある1ファイルをA,B,Cに分割し、3台のサーバーにそれぞれ、「AとB」、「AとC」、「BとC」を保存するため、1台のサーバーからデータが漏洩しても元のファイルを復元することができません。一方、1台のサーバーが災害やトラブルに見舞われた場合でも、残る2台のサーバーが健在であればファイルを復元することができるため、安全で堅牢なデータ管理システムの構築が可能です。これまでは、複数に分割されたデータを保管するためのサーバーを利用者自身で設置・運用する必要がありましたが、今回、デジタル・メディア総研が、クラウドに関する導入コンサルティング等を担当することで、TranC’ertDNAシステムを利用して安全にデータを分散保管できるクラウドコンピューティングサービスの提供が可能となりました。
また、SCMマイクロシステムズが開発したTranC’ertDNAのアプリケーションを搭載したUSB型リーダーライター「@MAXXTMlite(アットマックスライト)」(※)をパソコンのUSBポートに差し込み、該当するファイルを選択するだけで、TranC’ertDNAを利用することができるよう操作性の向上を図りました。
【サービスの特長】
■クラウドコンピューティングでサーバーの運営負荷を削減
データを分割するサーバーおよび分割されたデータを保管する各サーバーは、クラウドコンピューティング環境下に設置するため、利用者のシステム構築・運用業務負荷を軽減し、低コストで安全にデータを保管する体制を確立することができます。また、地震や水害などの天災の影響が少ない遠隔地にある保管サーバーを選択することで、費用対効果の点で今まで実現が難しかった耐災害性能をも高めることが期待できます。
■手軽に導入可能 @MAXXTMliteには、あらかじめTranC’ertDNAのシステムが搭載されているため、利用者は@MAXXTMlite をパソコンのUSBポートに接続し、該当するファイルを選択するだけで、そのファイル内のデータを暗号化し、複数のサーバーに分散して保管することができます。
【当サービスの概算価格】 初期費用(導入コンサルティング費用、@MAXXTMlite費用を含む) : 100,000円より(税抜き) ほかにSIMカードが必要です(費用は枚数により異なります)。 月額利用料 :
20,000円より(税抜き)
【今後の展開】 DNPはTranC’ertDNAシステムを、SCMマイクロシステムズは@MAXXTMliteをデジタル・メディア総研に提供し、デジタル・メディア総研が、当サービスを販売していく計画です。具体的にはデジタル・メディア総研が、SI事業者やソリューションプロバイダーなどを代理店として募集し、当サービスの普及を進める予定で、各企業や自治体、医療機関など向けに2013年までに、5億円の売上を目指しています。 ( ※ )
@MAXXTMlite(アットマックスライト)は、SIMカード(ID−000)に対応したISO7816のスロットを搭載し、接触/非接触カード機能に加え、2GBのフラッシュメモリを併せ持つ多機能USBトークンタイプのカードリーダーです。C4、C8に接続対応のRFアンテナを実装しているため、非接触カードエミュレーションも可能です。また、フラッシュメモリ(標準2GB)を搭載しているため、アプリケーション等のインストーラやマニュアルをフラッシュメモリに格納でき、CD−ROM等の別メディアが不要となり、コンパクトなソリューション提供が可能となります。
大日本印刷株式会社
本社:東京
社長:北島義俊
資本金:1,144億円
株式会社デジタル・メディア総合研究所
本社:横浜
社長:柴田満
資本金:1,000万円
SCMマイクロシステムズ・ジャパン株式会社
本社:東京
社長:藤井俊一
資本金:1,000万円
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